私のヨーロッパ日記

2016年4月19日から5月3日までヨーロッパを周遊しました。その日記です。

4/24 チェコ 1日目 プラハ

朝9時の国際列車でチェコの首都プラハに向かう。
なんでも世界で一番美しい街だと言う。

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国際列車は列車番号の他に愛称がついている。この列車の愛称はハンガリアン。その名の通り、ハンガリーの首都、ブカレストまで運行している。

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食堂車。天井が美しい。ハンガリアンエクスプレスと言うに相応しい色遣いだ。

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列車はエルベ川沿いを南下する。チェコに入ると急におとぎ話の中に出てくる様な建物が増えてくる。道中の風景もプラハへの旅の期待を高めてくれる。

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プラハ駅に到着。早速宿へ。

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宿は駅から歩いて10分くらいの便利なところだった。駅を出ると、アムステルダムとはまた違う趣きのある街並みが続いていた。

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ホテルはBed and Books Art hotelと言う宿だった。一泊30ユーロの安宿だが清潔で大変居心地が良かった。

荷物を置いて市街地を探索。本当に噂に違わぬ美しい街だ。この規模でここまで徹底して中世の街並みを残しているところはあるのだろうか。例えば日本であれば京都市内が全て町屋造りで保存されているようなイメージだ。

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旧市街地広場

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13世紀に造られたカレル橋を望む

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聖ニコラス教会

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美しい天井画に見とれてしまう

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高台からプラハを望む

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チョコレートアイスクリーム 絶品でした

散策も一段落しディナー。初めて食べるチェコ料理。こちらでは豚のシチューが有名だそうで頼んでみる。見た目よりあっさりしていてとてもうまかった。またビールが本当にうまい。僕はあの苦味とのどごしの悪さでビールが嫌いだったのだけど、全くこちらのビールにはそれらがない。苦味より感じるのは旨みである。そして、喉を通過するときにすっと溶けてしまう様な、そんな不思議な飲み心地なのだ。f:id:myeurotravelling:20160510140715j:plain

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食事の後はクラシックを聴きにスメタナホールへ。弦楽六重奏だったのだけど、ホールがよいのか、それとも演奏者の力量が高いのか、その豊かな響きに驚いた。ただ単に音量が大きいというわけではない。いくつも重ねられた心地よい音のかたまりに全身が包まれるような、そんな経験だった。とにかく演奏者が弦を一ひきしたとたんに心奪われてしまった。日本に帰ってきた今でも脳裏にバイオリンの響きが残っている。

また少し過剰なほどにつけられる音量の強弱とテンポの揺らぎが、とても表情豊かでまったく飽きず、1時間の演奏時間が本当にあっと言う間だった。

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夜のプラハはさらに美しかった。明日は、世界一美しい村と言われる場所に行く。少し早く休むこととしよう。

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4/25 チェコ 2日目 チェスキー・クルムロフ プラハ城

世界一美しい町がプラハから3時間ほど南下したところにあると聞いて行ってみた。チェスキー・クルムロフというらしい。プラハも世界一美しいと言われていると聞いて来たので少し騙された気持ちになったが、まあとにかくどちらも美しいということだろう。

調べてみるとチェスキークルムロフは13世紀南ボヘミアの貴族ヴィトコフ家によって城が建設された事を起こりとする街で、14世紀初頭から街は大きく発展、16世紀にはルネサンス様式の今の街の形が出来上がっていたという世界遺産の街だという。

プラハ郊外のバスターミナルから揺られること3時間。朝7時発のバスだったので、10時ぐらいにつくことができた。

確かに来た甲斐があったと思わせる美しい街だった。

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街の入口のゲート

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城が見える

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街並み、プラハと比べてのどかだ

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レンガのだまし絵がどこかキッチュな印象を建物に与える

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この塔も多数のレンガのだまし絵が施されている。

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城の入り口にはクマがいた。クマを飼っているのだという。

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お城のスロープ

 

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ここもレンガのだまし絵が特徴的である

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こういうカーブがたまらない

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お城をつなぐ石橋

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全景1

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全景2

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たしかに非常に美しい街だった。また朝だったからか人がそれほどおらずゆっくりと観光できた。できるだけ早い時間に行くべきだろう。

ここは3時間ほど探索しプラハに戻った。

その後、昨日見れていなかったストラホフ修道院へ。お目当ては図書室である。

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ストラホフ修道院 

それぞれ17世紀、18世紀に建立されたバロック形式の図書室

本当に美しい。

そしてプラハ城へ

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プラハ城入り口

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聖ヴィート大聖堂 プラハ城のハイライトとなる

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チェコを代表する画家 ミュシャのデザインしたステンドグラス

この寺院はどこを切り取っても絵になる。

そろそろ疲れてきたので、高台から街を見下ろす場所で休憩とした。

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そして、アイスクリーム!

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その後、チェコが誇る人形オペラ「ドン・ジョバンニ」を観劇。これが予想以上に面白かった。

人形が曲に合わせて踊る歌う。舞台装置も派手でスモークを焚いたりとか、ピットをうまく使った演出があったりやらで大人でも見ていて全く飽きなかった。

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というわけでチェコ2日目も終わり。明日は骸骨寺院に向かいます。 

4/26 チェコ 3日目 セドレツ納骨堂 プラハ

プラハから東へ列車で1時間弱のクトナー・ホラという街にセドレツ納骨堂という世界でも珍しい人骨を使った装飾を施した礼拝堂があるという話を聞き、さっそく早起きして行ってみることにした。

まずはプラハ中央駅で列車の切符を購入。切符売り場へ行き「クトナー・ホラ セドレツ」という納骨堂に一番最寄の駅への切符を購入する。

時刻表を見ると「コーリン」という駅で乗り換え、さらに「クトナー・ホラ 中央駅」で乗り換えることなるようだった。

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f:id:myeurotravelling:20160511091616j:plainコーリンまで乗ったワルシャワ行き国際特急 EuroCity 113 「Porta Moravica」 

「コーリン」での乗り継ぎはうまく行ったが、「クトナー・ホラ中央駅」からの乗り換える列車がなかなかこない。よく発車案内板を見ると50分遅れだという。地図で中央駅からセドレツ駅までの距離を確認すると2Kmなかったので歩くこととした。f:id:myeurotravelling:20160511085951j:plain

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30分ほどで納骨堂に到着。オープンの9時前についてしまった。受付の人がやってくるのを待って入場。

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予想以上の人骨の数だった。全部で4万体あるのだという。多くは14世紀中頃のペスト大流行、15世紀のフス戦争で亡くなった方々の遺骨だそうだ。

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それにしても人の頭蓋骨で内装製作を行うとはすごいセンスだ。メメント・モリ、つまり死を意識せよという警句の意味で作られたと現地では説明があるが、なにかしら楽しんでしまっているのではないかと思わずにいれない。

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製作者のサインまで人骨でできている。

ここまで来たらどうにもこうにも笑ってしまう。シュールな笑いというやつだろう。カフカの小説を読んでも、昨日の人形劇を見ても、チェコのアニメを見てもなにか達観したような世界観が通底しているように思えるのだが、この教会もそのうちの一つなのだろうか。

その後、また列車でプラハに戻り、クレメンティヌムという中世の天文台を見学。ここの図書館も非常に美しいのだけど撮影不可だった。クレメンティヌムの塔からのプラハを眺めプラハの見納めとする。

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本当にびっくりするほど美しい街だった。

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その後、チェコビールをいただき、プラハの空港へ。プラハ中央駅から直行バスに乗り込む。

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プラハ空港へ到着。ここからパリのオルリー空港へと飛ぶ。

さらばチェコ。ここでは本当に心から観光を楽しむことができた。

パリはどうだろうか。

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4/27 パリ1日目 ノートルダム寺院、エッフェル塔、オランジュリー美術館、ルーブル美術館

プラハ空港を飛び立ったトランサバニア便がパリオルリー空港に着いたのは午後11時ごろだった。遅くなることはわかっていたので空港近くの安宿をとっていた。

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なんせ一泊30ユーロしない安宿なので送り迎えなんていうものはない。トラムに乗って移動する。しかし、この辺ですでにパリ中心部に宿をとった方がよかったと後悔していた。逆に空港から車で10分といった宿には移動しにくいのものなのだ。

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たどり着いたホテルは、長距離トラックがたくさん駐車場に並ぶ、いかにも「寝れればよい」といった趣きの流通センターに隣接した安宿だった。多分物流関係者が使うホテルなのだろう。

さっそくチェックインしようとフロントに行くが、この人が本当に英語ができない。はっきり言って観光に使うホテルではないのだ。なんとか身振り手振りで自分の意思を伝え、部屋へ。もうとにかく「寝れればよい」という気持ちだったのだが、となりの部屋の酔っ払いがなにやらずっと叫んでいて騒がしくそれすらも叶わない。仕方なく耳栓をして布団を頭からかぶって無理やり寝た。とんでもないパリの1日目だと恨み言を反芻しながら。

翌朝、チェックアウトもまた身振り手振りで済ませ、とりあえずバスで市内へ。ただ、バスに乗ったら勝手がわからずまた一騒動。バス代がいくらかわからない。運転手がドゥー!ドゥー!というので、そうかアン、ドゥー、トロワのドゥーかと2ユーロ出したら正解。切符を出してくれた。おいおいフランス人、英語喋らないって本当だぞ、と先が思いやられた。まあ、今から考えると、観光ルートでパリ入りしていないから当然なのだけれども。

バスは住宅地を抜けてパリ南部のメトロとの接点であるPorte d'Italieへ。ここで地下鉄に乗り換えパリで3泊お世話になるガレドオーストリッツにあるHôtel Libertel Austerlitz Jardin des Plantesへ。やっとパリらしい風景が見えてきた。

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ここは、一泊70ユーロくらいの3つ星ホテル。ただフロントにたどりつく頃には朝だというのにもう疲れ切っていた。まだチェックインの時間ではないので荷物だけ預けられないかという交渉をしなければならないのだが、どうも英語が要領をえない。フランスはだめかも知れない、と思ったその時、いかにもフランス人といった白人ホテルマンが急にこう言ったのだ。「お客様、ホテルの地下に荷物室がありますので、そちらをご利用ください。あ、私が持ってまいります」えっ?と思った。日本語だったからだ。それも流暢な。驚いたのは私だけではなかった。他のホテルマンも口をあんぐり開けて驚いている。こちらはただただ感激である。感謝の意を述べると次は日本語で色々パリの観光名所への行き方を説明してくれた。聞くと大家さんが日本人で日本語を勉強しているとのこと。びっくりしていた他のスタッフと後で話したところ「あいつが日本語を話すなんて知らなかった。本当にびっくりした。」ということだった。

このホテルは、着いた時はこちらもクタクタだったのでコミュニケーションが少し大変だったが、その後は日本語がわかるスタッフでなくても、とてもわかりやすい英語を話してくれ、本当に親切なホテルだということが分かった。かつ、部屋も大変清潔、場所も至極便利と、この旅において一番快適なホテルだった。パリに行かれる方がいらしたらぜひおすすめしたい。正直次があればまたここに泊まろうと思っている。

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一人旅だが、ダブルベッドを用意してくれていた。とても快適なホテルだった。

部屋で少し休んだ後は、ホテルの方に教えて貰った通り、セーヌ川沿いを歩いてノートルダム寺院へ。f:id:myeurotravelling:20160511111222j:plain

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ゴシック建築の代表作であるノートルダム寺院は実際に見ると想像以上に背の高い建物である。プラハの教会はバロック建築のものが多くその装飾の美しさにかけてはここに勝っているように個人的には思ったが、荘厳さ重厚さという点においてはこちらが圧倒的である。こういった場所で祈りを通じて自分と向き合うことができるのは素晴らしいことだ。

ノートルダム寺院をしばらく見学し、セーヌ川沿いを走る地下鉄道に乗ってエッフェル塔へ。お上りさんの定番は外せない。

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エッフェル塔はエレベータを使うか、階段を使うかで入場チケットの値段が異なる。エレベータは混んでいて並ばなければならないのと、階段で登ってみた方が実感がわくだろうと考えて階段を選択した。まあ疲れたが、いい経験になった。

エッフェル塔から眺めるパリは雑然としているようで整然ともしている不思議な街並みだった。街や道路が有機的に結合したり分離したりしている。多分時間をかけてパリが生き物のように成長した結果がこの街並みなのだろう。

エッフェル塔上部ではシャンパンを売っており、パリの街並みを一望しながら乾杯だなんて粋なこともできる。それが本当に粋なのか田舎者のやることなのかパリジャンがどう思うかは知らないが。

この後、簡単なお昼をいただきオランジュリー美術館へ。ここで美術館4日間フリーパスを購入。パリにいるのは3日間だが、2日間券と4日間券しかなく、しかたなく4日間券を選ぶ。ただ、この券が便利だった。何度も入退館が可能になるので、途中で疲れたから外のカフェでお茶してからもう一度こようとか、そんなことができるようになるのだ。

オランジュリー美術館でモネの睡蓮を見る。

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始めはピンとこなかった。だがじっと見ていると、ある瞬間に急に風に揺れキラキラと光る水面が絵の中に浮かび上がってきた。その時だった。この絵の美しさに気がついたのは。誰が見ても見てすぐに分かる美はそれはそれで素晴らしい。ただ、時間をかけて、鑑賞する側が周波数を合わせて、見つけた美は心により残る美となるのだと知った。多分日本の庭園芸術もこの種の美だと思う。庭園の池泉の美しい水面をいつまで見ていても飽きないようにこの絵もいつまでも見ていられるような気がした。

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ルノワール ピアノに寄る少女たち 

ほぼ同じ構図の別作がオルセーにもある 

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マリー・ローランサン

犬たちと女性

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マリー・ローランサン 

ココ・シャネルの肖像

そして、午後6時ぐらいにルーブル美術館へ。水曜日は夜遅くまで開いている。

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サモトラケのニケ

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 ミロのビーナス

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ミロのビーナスを後ろから

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ヴェロネーゼ

カナの婚礼

ナポレオンが戦利品としてヴェネチアから持ち帰ったもの

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世界一有名な絵画でしょうね。これ。

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さすがにガラスで守られています。

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すごい人気です。

モナリザ

レオナルドダヴィンチ

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ポール・ドラロージュ

若き殉教者の娘

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フランスを代表する絵画ですね。これは。

ウジェーヌ・ドラクロワ

民衆を導く自由の女神

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古代エジプトの棺

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ミイラ

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ナポレオン3世の大広間

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ナポレオン3世の大食堂

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???

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はっきりいってルーブルは広すぎる。1日かかっても見切れない広さである。あっというまに閉館時間。地下鉄に乗ってホテルへと戻った。

4/28 パリ2日目 その1 ヴェルサイユ宮殿

パリ2日目は内容てんこ盛りなのでまた分けて記事とする。
まずは、ヴェルサイユへ。豪華絢爛フランス絶対王政の象徴である。

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まずは入り口から

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ヘラクレスの間。宮殿の中で一番大きな部屋。入ってすぐのいきなりの天井画に圧倒される。

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ヴィーナスの間

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鏡の回廊。マリーアントワネットとルイ16世の婚礼舞踏会が行われた。ヴェルサイユ条約もここで結ばれた。まさに豪華絢爛。

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王の寝室

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マリーアントワネットが使用した王妃の寝室

王宮内はとにかく豪華という言葉に尽きる。そりゃ革命もおきるわなと悪態の一つも吐きたくなる。

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庭園もまた広い

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これだけ広大な土地を整えるのに一体どれくらいの労力が必要なのだろうか

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宮殿の中の離宮へ行く為だけに約20分は歩かなければならない

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マリーアントワネットの領地へ続く道

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マリーアントワネットの離宮 小トリアノン イギリス式の中庭が美しい

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マリーアントワネットの肖像画

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礼拝堂だったか おしゃれな作りとなっている

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マリーアントワネットの部屋 本当にセンスがよい

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宮廷生活を嫌ったマリーアントワネットが作らせた宮殿の中の農村「王妃の村里」 彼女の実家オーストリアの田舎風にできている。

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宮殿の中に自分だけの農村を作らせたのがマリーアントワネットならば離宮に自分だけの市場を作らせたのが西太后だ。西太后は北京にある離宮頤和園に小さな街を作らせそこで買い物ごっこをしていた。世の東西を問わずして、いくら権力を持っても、庶民が味わう「生活の滋味」は忘れられないものなのだろう。

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「世間」から断絶された絵画のような風景の中にマリーアントワネットは生きていた。それはあのオーストリアの女帝マリアテレジアの娘として可愛がられ、オーストリアフランスの友好のために14歳で政略結婚をさせられた身である彼女が「世間知らず」なのはどうしようもないことだ。断頭台の露と消えた彼女であったが、彼女の人となりや美的感覚を慕う人は未だに多い。時代が違っていれば国民から愛された王妃であり続けたはずだ。

4/28 パリ2日目 その2 オルセー美術館

ヴェルサイユ宮殿を見学した後はパリへ引き返しオルセーへ。

ここは木曜日は夜遅くまで見学が可能で、木曜日の今日、時間を有効活用しようとやってきた。ちょっと自分でも詰め込みすぎだとは思っているが。

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クレサンジェ 蛇に噛まれた女

19世紀のパリでも卑猥か芸術かという論争はあったようで、この作品でも大いにその議論が繰り広げられた。卑猥かどうかという論争の他にも名だたる画家や彫刻家、事業家の愛人であったサバティエ夫人の裸をそのまま型どっていることがわかりその議論の火にさらに油を注いだというスキャンダラスな作品だ。サバティエ夫人はあのボードレールも愛した女性であった。

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ドーミエ/共和国 

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 アルフォンス・オスベール/ビジョン

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ミレー/落穂拾い

有名な絵だが、後ろに穀物の山があるのに落穂を拾わなければならない農民の姿を描いていること、つまり過酷な税の取り立てについて描かれた絵であるということに初めて気づいた。

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ジャン=レオン・ジェローム/Two Italian Peasant Women and an Infant

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ドラクロワ/ライオン狩り

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アンリ・ルニョー/『ムーア王支配下のグラナダでの裁判抜きの処刑』

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フェリックス・ヴァロットン「夕食、ランプの光」

とんでもない構図の絵。この作家は構図に凝っている。

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フランソワ・ポンポン 白熊

形に迷いがなくて好き 

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モネ/日傘の女

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モネ/国会議事堂

この絵は一度神戸でも見たことがあった。

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カイユボット 床にカンナをかける人々

木の質感を描きたいがためにこんな作業を絵にしようと思ったのだろうか。

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ゴッホ/自画像

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ゴッホ/星降る夜

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一筆一筆が本当に美しい

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モンマルトルの丘の日が暮れる。時計を見るともう9時を過ぎていた。

軽い食事をとり、ホテルへ戻った。 

4/29 パリ3日目 パリ散策

パリ最終日。時間の許す限り色々なところへ行ってやろうと画策。

まず向かったのが映画「アメリ」の舞台となったモンマルトル。

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さっそくアメリが働いていたカフェへ。

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やっぱりクリームブリュレを食べてしまう。

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表面パリッで、中はトロッと。で口に含むとふわっと消えてしまうような食感。これはうまい。

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映画アメリの舞台となったことをとても誇りに思っているようでグッズがトイレに飾ってあった。

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で、サクレクール寺院。昨日、オルセーから見た寺院だ。

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サクレクール寺院から見おろすパリも趣がある。

このサクレクール寺院の前で黒人がミサンガを無理やり手首に巻きつけてこようとしたので日本語で怒鳴りつけると去っていった。後で調べると巻きつけた後に無理やり売りつけるのだとか。みなさまお気をつけください。

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サクレクール寺院横のテルトル広場は似顔絵師の集まる広場。

描いてもらっている人もちらほら。

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ルノワールの絵で有名なムーラン・ド・ラ・ギャレット。レストランになっている。

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モンマルトルにあるブドウ畑

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このあたりは探索すると楽しい

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こちらもアメリのロケ地。

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思ったよりも時間をかけて探索してしまった。

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1900年のパリ万博の年に作られたアベス駅。アールヌーボーの地下鉄入り口は当時のままだとか。ここで地下鉄に乗り昼食をとるためにマレ地区へ

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友人に教えて貰ったGlouというお店

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炭酸水で乾杯

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前菜のサラダ。食感が面白くとても美味しい。

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アフリカ風鳥煮込み。鳥の柔らかいこと柔らかいこと。さすがフランス。美味しい。

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デザートのフレンチトースト。口でとろける。

これで20ユーロだったかな。非常に美味しい食事をいただきました。

教えてくれた友人ありがとう!

で、近くのピカソ美術館へ。

 

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ピカソらしくない絵

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自画像

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この人は本当に多芸だ。いろんな表現方法をもっている。

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ああ、こういう感じがたまらなくいいのよね。ピカソって。

ピカソ美術館を堪能した後は、もっともパリらしい街が見たければ行くべしと言われたサンジェルマンデプレへ

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ちょっとその前にシュークリームでエネルギー補給。クリームが濃厚でうまかった。

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サンジェルマンデプレに到着。有名なカフェだね。

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f:id:myeurotravelling:20160512151759j:plainいかにもパリという街並みを満喫。

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そんなおしゃれな街で見つけたおしゃれなレストラン兼薬局。この格子柄、たまりません。こんな店開きたいな。なに売るのか知らないけど。

見た見た、というわけで再び地下鉄で北上しシテ島へ。オランダの友達に見た方がよいと言われたサントシャペルへ。

まずはサントシャペルの横のコンシェルジュリーへ。ここはマリーアントワネットが処刑される前に幽閉されていた牢獄。

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実際に使用されたというギロチンの刃。ちなみにフランスは現在は死刑制度を廃止している。

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一番人だかりができていたのはやはりマリーアントワネットが幽閉されていた部屋。復元だが最後はこんな部屋で生活を余儀なくされた。これでも他の囚人に比べればよい方だったそうだが、昨日みたベルサイユの暮らしと比べれば大変な落差だ。どういう気持ちでこの部屋で自分の運命を受け入れたのだろうか。

コンシェルジュリーの見学の後は、サンシャペルへ。

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一階も十分美しい。ただ、本当に美しいのはこの2階だ。

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思わず声を上げてしまうほどの美しいステンドグラスの教会である。ステンドグラス越しに差し込む光がそれぞれの色を帯びていたるところで舞っている。本当に美しい。しばらく座ってぼっと見ていた。

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サンシャペルを出たらもう時間は16:00を回っていた。疲れていたが、最終日だと、頑張ってロダン美術館へ。お目当てはもちろん…

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彼である。考える人。彼の前にベンチが備え付けられており彼が何を考えているのかを考えてみたが、結局はわからなかった。

ロダン美術館に行って思った感想は、ロダンは本当に人間が好きだったんだなあということだ。

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いろんな愛の形を彫刻として残している。

そして考える人と双璧をなす地獄の門もあった。

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結局考える人がいるんだけどね(笑)

で、ロダン美術館を見た後は、凱旋門へ!

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パリも見納め。きちんと定番を押さえました。

で、最後はパリの現代美術も押さえておこうとポンピドゥーセンターへ。

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いきなりパリらしくない建物。

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このあたりもう、さすがに疲れて覚えておりません。。。ただポンピドゥーセンターでは作品というよりも、本当に多くの学生が図書館で勉強していたのが印象的でした。

そしてポンピドゥーを出たのが9時ごろで食事へ。昼よく食べたので美味しいものを少しだけ食べたいとこれまた友人に教えて貰ったお店へ。

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ああ、いちいちおいしくておしゃれだよ。フランスは。これでワインを飲んでいるとたまたま横に座っていた人が大阪から来た人で楽しく旅の話をした。これからイスタンブールへ行くという。よい旅を。

ということでパリの3日間は終わった。この街は本当に魅力的な街だ。地下鉄の駅一つ一つが個性的でどこで降りても楽しく散策することができる。また美術館やアトリエ、ストリートミュージシャンやアーチストもたくさんいて、自分でも何かやってみたい気になる。もう一度来たいと思う街だった。多分何度か来るだろう。

そして明日はついにユーロスターで最終目的地、ロンドンへ向かう。