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私のヨーロッパ日記

2016年4月19日から5月3日までヨーロッパを周遊しました。その日記です。

4/30 ロンドン1日目 ユーロスター、ロンドン周遊、ミュージカル鑑賞

f:id:myeurotravelling:20160513201236p:plain 英仏国際特急ユーロスターはパリ北駅から出発する。イギリスはシェンゲン協定国ではない為、ボーダーコントロールがある。ユーロスターの場合、シェンゲン圏からの出国、イギリスへの入国を全てパリ北駅で行う。ヒースローでは厳しいことで有名なイギリスの入国審査だが、ここでは一度シェンゲン圏に入っているからか何も聞かずにハンコを押してくれた。

入国審査が終われば、あとは待合室で改札を待つだけである。ヨーロッパの大きな駅ではだいたいフリーのwifiが使用できる。インターネットでメールなどを読んで時間をつぶしていた。

放送が流れた。改札開始を告げる放送だった。列をなし改札が始まるのを待っていた乗客たちがどんどん改札口へと吸い込まれていく。私も急いで列に並び改札を抜けた。

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ユーロスター専用ホームにはユーロスター2編成隣同士に停まっていた。車両番号を確かめ乗り込んだ。座席に座り時刻表を調べた。たった二時間半でロンドンに着く。しかも時差一時間のおまけがあるので9:00発のこの列車はロンドン時間10:30にロンドンセントパンクラスに着くのだ。

こんなにこの二つの都市は近かったのかと改めて思う。そんなことを調べていると知らぬうちに列車は動き出していた。たった3日間とは言え見慣れたパリの街並みを縫って列車は北へと進む。市内に列車があるうちはまだその高速鉄道たる実力は見て取れない。ただ郊外に出てからはぐんぐんとスピードを上げていき風景が後ろへ飛び去るような感覚を受けるようになる。f:id:myeurotravelling:20160513201326p:plain

そこからは速かった。印象派の絵画に出てくるような美しい淡い色合いのフランス農村部の風景を大して楽しむ間も無く、フランス側ドーバー海峡の街カレーをあっさり通り抜け、高い柵とマシンガンを携帯した兵士で守られたボーダーを越えると、あっという間にユーロトンネルへと列車は進入する。暗闇の中、時々青や赤の照明が後ろへ飛び去っていくのが見えるだけとなる。

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列車は20分ほどでドーバー海峡を渡りきる。イギリスだ。先ほどまでの淡い色合いをしていたフランスのだだっ広い平地とは一変し、深い色合いの緑の丘が続くイギリスらしい風景になる。そう昔テレタビーズというイギリス発の子供番組があったが、あのオープニングで出てくる丘、あれが続くのだ。

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そんなイギリスの農村部の姿をゆっくり見てる間もなく列車はロンドンセントパンクラス駅に到着した。

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セントパンクラス駅は大混雑だった。一年に数回あるバンクホリデーの連休の初日だったのだ。地下鉄の乗車に使うプリペイドカードを購入するにも長蛇の列であった。ロンドンではオイスターカードという美味しそうな名前のカードがSuicaICOCAの役割りを担っている。バスはこのカードが無ければ乗れないし地下鉄もこのカードが無ければ半端なく高くなるので購入が必須である。列を並び自分の順番が来たのに持っていたクレジットカード全てが何故か使えず(海外で使ったので銀行が気を効かせて凍結していたそうだ)ATMでポンドを降ろしてからもう一度並ぶといったがっくりする作業はあったもののなんとか購入することが出来、地下鉄でホテルの近くの駅、ベイカーストリート駅へ。

ベイカーストリートはシャーロックホームズの舞台となった場所である。名前を聞くだけで胸はずむが、鉄道が好きならばもう一つこの駅に心躍る理由がある。世界一古い地下鉄の駅のうちの一つで当時の駅が復元保存されているのだ。当時は蒸気機関車が地下を走っていた為、非常に煙たく乗るのは「ちょっとした拷問」だったそうだが1日に4万人もの人たちを運んでいたのだと言う。古いホームはレンガ造りで照明も薄暗いいかにも古めかしいものだった。

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ホテルにチェックインし、昼ごはんを食べたく、美味しい店を教えてもらおうとロンドンに住む友人に連絡。聞くとフィッシュアンドチップスのうまい店が近くにあるのだと言う。まずはそこへ向かう。

店の名前はThe Seashell of Lisson Groveと言った。本場のフィッシュアンドチップスは魚を鱈、エイ、カレイといったものから選ぶことが出来る。まずはオーソドックスなものを頼みたかったので鱈のスモールにした。大体レギュラーサイズが日本の二人前ということをこれまでの経験で分かっていたからだ。予想は的中。スモールでちょうどよい量、ポテトと合わせるとやはり1.5人前だった。炭酸水と合わせて昼食とする。ビネガーやレモンをたっぷり振りかけて食べると、衣のサクサクと鱈のホクホクのコンビネーションがたまらない。1.5人前の見立てだったがペロッといけてしまった。ヨーロッパに来てから、本当によく食べる。なんだか体が重くなっているような気がする。

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その後、ロンドン名物の二階建てバスで移動。もちろん二階の一番前を陣取る。どこにいっても、街を知る為には公共交通機関、そのうちでも路線バスかトラムを使うのが一番だ。地下鉄と違って街を様子を見ることができるし、何より地元の人の流れを知ることができる。どことどこが繋がって街が成り立っているのかをよく知ることができるからだ。

乗ったバスは453番バス。オクスフォードサーカス、ピカデリーサーカス、トラファルガースクエア、とロンドン市の中心を行くバスだ。

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三連休の初日ということもあってオクスフォードサーカス、ピカデリーサーカスあたりはびっくりするほど賑わっていた。ヨーロッパを旅して10日は過ぎているが、こんな人出を見たのは初めてだった。f:id:myeurotravelling:20160513201933p:plain

にぎわう街をバスはトラファルガースクエアを過ぎさらに南下する。ロンドンの象徴であるビッグベンとウェストミンスター大寺院が見えてきた。

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テムズ川沿い、ロンドンのど真ん中である。ここでバスを降り、あたりを散策することにした。

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ビッグベンやウェストミンスター宮などを見学した後、ウェストミンスター駅に行ってみると、テムズ川を行くリバーバスというものがあることを知った。調べてみるとウェストミンスター橋を渡った向こう岸に見える大観覧車ロンドンアイの下から出ているのだという。さっそく行ってのってみる。

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このリバーバスは観光と実際の公共交通機関としての役割を兼ねているようだった。このリバーバスにのってもう一つのロンドンの象徴である、ロンドンブリッジ、タワーブリッジへと向かう。

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私も実はロンドンに行くまで混同していたのだが、ロンドンブリッジと聞いて頭にイメージするあの二つの塔を持つ跳ね橋は実はタワーブリッジという名前の橋でロンドンブリッジではない。ロンドンブリッジはコンクリートでできたどこにでもあるような地味な橋なのだった。このロンドンブリッジは実は70年代にかけ直されており、一代前の橋は大理石でできた橋だったそうだが、重すぎてテムズに年々沈んでいっていたというとんでもない橋であったそうだ。今はアメリカ人が購入し、アリゾナ州の湖の上に復元されているという。

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写っている地味な橋が「ロンドンブリッジ」

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これは「タワーブリッジ」

リバーバスはそのロンドンブリッジをくぐり、タワーブリッジの麓の「タワー」桟橋についた。ロンドン塔の最寄りである。もともとはここで降りるつもりだったが、どうしても船で見栄えのよいタワーブリッジをくぐりたくなり、その次の桟橋まで乗ることとした。

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リバーバスはタワーブリッジをくぐると急にスピードをぐんぐん上げ、テムズを東へ爆走するようになる。はじめは川辺の風景を楽しんでいたが、どこまでいっても次の桟橋へつかないので少し青ざめる。そして本気で心配し始めたとき、やっとついたのがカナリーワーフという高層ビルが立ち並ぶ再開発地区であった。調べてみると金融関係の大企業がCityからここに移ってきているのだという。

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街並みは日本でいうと品川の再開発地区のようでわざわざロンドンにまで来て見るものもないだろうと判断し、地下鉄で中心地に戻り、ロンドンの金融中心地、バンクへ。その名のとおりイギリスの中央銀行であるイングランド銀行がある場所である。

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一応街を散策し、満足したところで、ウェストエンドのレスタースクエアへ。ロンドンといえばウェストエンドのミュージカルである。レスタースクエアという広場に行けばチケットが安く手にはいると聞き向かったのだ。

見たかったのは、本場のレ・ミゼラブルだったが、三連休ということなのか休演日。何をみようかと迷ったが「チャーリーとチョコレート工場」のミュージカルを見ることとした。これであれば話はなんとなく知っているから筋を追って行けそうだと思ったからだ。チケットをレスタースクエアのTKTSというチケットディスカウントで買おうとしたが、なんと劇場で買ったほうが安いのだという。劇場まで急いで行き、チケットを購入し、軽い食事をとって公演開始に備えた。

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開場時刻になり劇場に行くとほとんどの席が埋まっているほどの大盛況だった。しばらくしているとベルがなりミュージカルが始まった。感想をいえば、本当に見てよかったというものだ。ティムバートンのチャーリーとチョコレート工場のあの禍々しくもあるファンタジーの世界が舞台上で見事に再現されているのには舌を巻いた。大規模で豪華なセットと3Dプロジェクションも使用される映像との組み合わせといった舞台装置の凄さもさることながら、それに負けない子役を含む演者の素晴らしい演技をこれでもかと見せつけてくれる。まさに世界一流のミュージカルとはこういうものなのだろう。素晴らしい舞台であった。

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劇場を出ると、さすがに暗くなっていた。ピカデリーサーカスからバスに乗りホテルへと戻り長い一日を終えた。

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