4/24 チェコ 1日目 プラハ
朝9時の国際列車でチェコの首都プラハに向かう。
なんでも世界で一番美しい街だと言う。
国際列車は列車番号の他に愛称がついている。この列車の愛称はハンガリアン。その名の通り、ハンガリーの首都、ブカレストまで運行している。
食堂車。天井が美しい。ハンガリアンエクスプレスと言うに相応しい色遣いだ。
列車はエルベ川沿いを南下する。チェコに入ると急におとぎ話の中に出てくる様な建物が増えてくる。道中の風景もプラハへの旅の期待を高めてくれる。
プラハ駅に到着。早速宿へ。
宿は駅から歩いて10分くらいの便利なところだった。駅を出ると、アムステルダムとはまた違う趣きのある街並みが続いていた。
ホテルはBed and Books Art hotelと言う宿だった。一泊30ユーロの安宿だが清潔で大変居心地が良かった。
荷物を置いて市街地を探索。本当に噂に違わぬ美しい街だ。この規模でここまで徹底して中世の街並みを残しているところはあるのだろうか。例えば日本であれば京都市内が全て町屋造りで保存されているようなイメージだ。
旧市街地広場
13世紀に造られたカレル橋を望む
聖ニコラス教会
美しい天井画に見とれてしまう
高台からプラハを望む
チョコレートアイスクリーム 絶品でした
散策も一段落しディナー。初めて食べるチェコ料理。こちらでは豚のシチューが有名だそうで頼んでみる。見た目よりあっさりしていてとてもうまかった。またビールが本当にうまい。僕はあの苦味とのどごしの悪さでビールが嫌いだったのだけど、全くこちらのビールにはそれらがない。苦味より感じるのは旨みである。そして、喉を通過するときにすっと溶けてしまう様な、そんな不思議な飲み心地なのだ。
食事の後はクラシックを聴きにスメタナホールへ。弦楽六重奏だったのだけど、ホールがよいのか、それとも演奏者の力量が高いのか、その豊かな響きに驚いた。ただ単に音量が大きいというわけではない。いくつも重ねられた心地よい音のかたまりに全身が包まれるような、そんな経験だった。とにかく演奏者が弦を一ひきしたとたんに心奪われてしまった。日本に帰ってきた今でも脳裏にバイオリンの響きが残っている。
また少し過剰なほどにつけられる音量の強弱とテンポの揺らぎが、とても表情豊かでまったく飽きず、1時間の演奏時間が本当にあっと言う間だった。
夜のプラハはさらに美しかった。明日は、世界一美しい村と言われる場所に行く。少し早く休むこととしよう。